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「命のビザ」、杉原千畝の功績知って 福山・ホロコースト記念館がパネル貸し出しへ

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「命のビザ」、杉原千畝の功績知って 福山・ホロコースト記念館がパネル貸し出しへ

 ナチス・ドイツによるユダヤ人の大量虐殺を伝える「ホロコースト記念館」(福山市、大塚信館長)が、第二次大戦中に「命のビザ」を発給し、多くのユダヤ人を救った外交官、杉原千畝(ちうね(1900~86年)の功績を紹介する貸し出し用の展示パネルを製作した。関連資料を含め、4月から全国の学校などへ貸し出しを始める。パネルなどの貸し出し資料は今月19日まで広島市中区の広島市立大サテライトキャンパスで、3月末まで同館で展示している。

 杉原はリトアニア赴任時の1940(昭和15年)年、領事館に押し寄せたユダヤ難民に、要件を満たしていなくても日本の通過ビザを発給。独断で発給した2139通のビザが約6千人を救ったとされる。

 製作したパネルは全24枚で、ホロコーストの歴史や杉原の決断の陰にあったエピソード、実際にビザを使って助かった生存者らを当時の写真などを交えて解説・説明し、杉原の足跡とその勇気ある行動を伝えている。パネルは取捨選択可能で、最少13枚から貸し出す。ユダヤ難民の逃避経路を示した同館製作のジオラマや同館の収集資料に基づいた生存者の証言・映像、杉原が発給したビザのコピーなどの関連資料も貸し出し対応する。

 同館の吉田明生副館長は「困難な状況の中で『命の大切さ』を思う杉原のとった尊い行動を通し、平和のために自分に何ができるのか考えるきっかけにしてもらえたら」と話している

 パネルなどの資料の貸し出しは1回5千~1万円。問い合わせは同館(電)084・955・8001。