産経ニュース

奈良・旧大乗院庭園の中島反橋25年ぶり架け替え、完成記念式典

地方 地方

記事詳細

更新


奈良・旧大乗院庭園の中島反橋25年ぶり架け替え、完成記念式典

 「南都随一の名園」として知られた国の名勝・旧大乗院庭園(奈良市)で、園内の東大池の中島にかかる中島反橋の25年ぶりの架け替えと名勝標識が完成し、完成記念式典が18日行われた。

 旧大乗院庭園は室町時代には公家たちが訪れて庭景を楽しんだといい、平成6年から庭園の本格的な発掘調査と復元整備が行われ、22年に一般公開が始まった。

 庭園の魅力のさらなる向上を目指して、庭園を管理する公益財団法人「日本ナショナルトラスト」などが28年から整備事業を実施。中島へ渡るための中島反橋が老朽化していたことなどから架け替え、名勝大乗院庭園文化館前に名勝標識を設置した。

 この日の完成記念式典では、長さ12メートル、幅2・4メートルで朱塗りされた新しい木製の中島反橋と、興福寺の多川俊映貫首の筆による名勝標識が披露された。

 反橋は今回の架け替えにより、橋の頂点の高さを50センチ下げて勾配を緩やかにしたり、橋の上に滑り止めを加えるなどして来園者が安全に渡ることができるようになった。

 同庭園文化館の植田光政館長(72)は「以前から橋を渡りたいという要望があった。中島から庭園を360度見渡せるようになったので、季節ごとの庭園の風景を楽しんでほしい」と話している。