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「忍者の魅力」探る 三重大国際研究センターが伊賀で国際忍者学会設立シンポ

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「忍者の魅力」探る 三重大国際研究センターが伊賀で国際忍者学会設立シンポ

 三重大学国際忍者研究センターは17日、国際忍者学会の設立記念大会を伊賀市西明寺のヒルホテルサンピア伊賀で開いた。忍者愛好家ら約200人が出席し、国内外の研究者によるシンポジウムや研究発表に聞き入った。

 シンポジウムは「忍者の魅力-歴史・文学そして世界へ」がテーマ。三重大人文学部の山田雄司教授は大正時代以降の忍者研究と忍者ブームを振り返り、「今の忍者ブームはクールジャパンと地方創生に貢献している」と述べた。

 伊賀市在住の歴史小説家、多田容子さんは忍者像が最近の忍者研究などにより、明るく変化してきていると指摘。「暗く孤独で超人的な忍者が描かれてきたが、コミュニケーションや人間関係を重視する新しい忍者像がでてくるのではないか」と語った。

 同センターの若手研究員でロシア人のクバーソフ・フョードルさんは、忍者はロシアではスパイ技術として登場することが多いことを紹介。また、「素人が努力して忍者になる過程に興味がある。そうした小説があると非常にありがたい」と、次回作のテーマを多田さんに提案した。

 大会では、ソウル大の金時徳教授が「忍者文学の現在-荒山徹の忍者小説について」と題して講演。研究発表では山梨学院大のウィリアム・リード教授が「書から読み解く乱世を生きる術-サムライと忍者」をテーマに語った。

 次回学会は今年9月に佐賀県嬉野市で開催し、会誌「忍者研究」第1号を発刊する予定という。