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横須賀市予算案 一般会計6.7%増1554億4000万円 過去2番目の規模

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横須賀市予算案 一般会計6.7%増1554億4000万円 過去2番目の規模

 ■小児医療費など重点

 横須賀市は14日、平成30年度当初予算案を発表した。一般会計の総額は、前年度当初比6・7%増の1554億4千万円で2年ぶりのプラス予算となった。小児医療費の助成拡大や大規模な建設事業を盛り込んだため、横須賀芸術劇場の建設費を盛り込んだ5年度に次いで過去2番目の規模となり、上地克明市長は「将来に向けてわくわくしてもらうような予算案になった。地域再生を図りながら再開発を進めたい」と述べた。

 歳入の中心となる市税は同1・2%減の600億9千万円で2年連続で減少。企業業績の低迷や土地価格の下落による法人市民税の減少が響いた。財源不足を補うために財政調整基金を41億9千万円取り崩すとともに、国民健康保険の繰越金の一部を一般会計に繰り入れたことや、市有地の売却などを行った。

 歳出では追浜公園横須賀スタジアムの整備改修や三浦市と取り組む廃棄物広域処理施設の建設などにより、普通建設事業費が同約2倍の153億6千万円となったほか、小児医療費助成の対象者を小学6年から中学3年に引き上げたことや、障害者の雇用促進費用の増加などで扶助費が同4・2%増の369億円となり、人件費などを合わせた「義務的経費」の割合は前年度より1・9ポイント減の53・6%を占めた。

 市の借金に当たる市債(臨時財政対策債を含む)は同29・8%増の194億2千万円を発行。その結果、30年度末の市債残高は前年度末比2・1%増の1780億円で、2年連続で残高が増える見通しだ。

 一方、新規や拡大事業の目玉として、市内に点在する近代遺産を紹介する観光ガイダンスセンターの整備費などに約3900万円を計上。山と谷が入り組んだ「谷戸」の空き家に芸術家の誘致を図るなど、地域コミュニティーの再生に約1400万円を盛り込んだ。

 子育て環境の整備も拡充する。共働き家庭の児童の健全育成として放課後クラブ設置に向けた教室改修費などに約6億4500万円、中学校給食実施への取り組みとして約1億2600万円を計上。給食センター整備地の地質調査や設計、説明会開催などに充てる。福祉関連としては、障害者グループホームの設立・運営支援として家賃補助や整備費助成金の増額に取り組み、約6300万円を計上する。