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公開部分拡大へ 松江市、小泉八雲旧居を市有化へ

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公開部分拡大へ 松江市、小泉八雲旧居を市有化へ

 明治の文学者・小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が一時、住んでいた松江市の国史跡「小泉八雲旧居」(ヘルン旧居)について、同市は14日、購入する方針を明らかにした。施設を市有化することで、現在は一部にとどまっている建物の公開部分を拡大するなど、将来にわたる保存・活用を積極的に進める考えだ。

 八雲は、明治37年に亡くなるまでの14年間を日本で過ごし、このうち松江には1年3カ月ほど滞在。この間、元松江藩士の娘と結婚して約5カ月間、新婚生活を過ごした武家屋敷が「旧居」として国史跡に指定されている。八雲が居住当時のまま保存されている建物はここだけだという。

 現在は、所有する個人から市が有償で借り受けて指定管理者のNPO法人が管理運営に当たり、一部を公開している。市は旧居を取得することで、建物全体を公開したり、隣接する市所有の小泉八雲記念館と一体的な運用を図ったりして、観光施設としての魅力アップを目指す。

 旧居の敷地は1030平方メートル、建物は江戸後期の建築とみられる木造平屋建ての母屋など244平方メートル。市は来年度一般会計当初予算案に、旧居の土地・建物の取得費や、敷地内に現住する所有者の移転補償費などを合わせて約1億7500万円を計上している。