産経ニュース

赤ひげ大賞・松原病院の松原奎一理事長に聞く 学校での血液検査を提唱 香川

地方 地方

記事詳細

更新


赤ひげ大賞・松原病院の松原奎一理事長に聞く 学校での血液検査を提唱 香川

 ■「子供のころから自己管理を」

 地域で献身的な医療に取り組む医師を表彰する第6回「日本医師会 赤ひげ大賞」(主催・日本医師会、産経新聞社、特別協賛・太陽生命保険)に、香川県内から松原病院の松原奎一理事長(75)が選ばれた。地域住民の健康を支えるとともに、地域の学校医として「学校での血液検査」の必要性を訴えた。

 --若くして讃陽堂松原医院(現病院)を継承し院長に

 「東京で研修中に父が急死し、すぐに三木町に戻りました。25歳でした。実家の医院を継ぎつつ、徳島大学医学部の内科医員としても勤務していたので、20代はとにかく忙しかった」

 --昭和52年から三木中学校の校医に

 「学校で子供たちと接するようになり、肥満傾向の子が多いことに気づきました。来院する子供の中にも血液検査をしてみると異常値を示す子がいました」

 --学校での血液検査の実施を関係機関に訴えるも

 「残念ながら最初は取り合ってもらえませんでした。生徒の健康を守ることが校医の任務だと思ったので、それならばと自費で検査することにしました」

 --血液検査を実施して

 「血液検査とともに、食事や運動量などについても細かく調べました。異常値があれば改善に向けて助言し、事後の経過を注意深く見守ります。ただ、異常値の発見が真の目的ではないと思っています。生徒が、これからの人生を健康に過ごすために、自分の体のことを知り、自己管理できるようになることが大切」

 -平成24年から全県下で、提唱した「小児生活習慣病予防健診」が始まった

 「子供の健康のためだけでなく、保護者もこの健診を通して、自分や家族の食事や運動など、健康に関わることを見直す機会になればいいと思う」

 --息抜きの時間があれば

 「好きな音楽をのんびりと聴きたいですね」

                   ◇

【プロフィル】松原奎一

 まつばら・けいいち 医療法人社団讃陽堂松原病院理事長。昭和17年、香川県三木町生まれ。75歳。日本大学医学部卒。同大附属板橋病院研修医、同大第二内科副手を経て、43年8月、父の後を継ぎ讃陽堂松原医院の院長に就任。以来約50年、大学病院や診療所と連携し、地域住民の健康保持増進に努める。地域の中学校の校医として、学校で血液検査を実施するなど、学校保健活動にも精力的に取り組んでいる。