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「とまりますボタンさん」登場 西鉄が動画で「お堅い」イメージ払拭 福岡

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「とまりますボタンさん」登場 西鉄が動画で「お堅い」イメージ払拭 福岡

うたた寝し、「とまりますボタンさん」に寄りかかるシーン うたた寝し、「とまりますボタンさん」に寄りかかるシーン

 西日本鉄道が、バスの降車ボタンを擬人化した動画「とまりますボタンさん」を作成し、インターネット上で公開した。押そうと思った瞬間に別の人が押すといった降車ボタン「あるある」に加え、情に厚い「ボタンさん」の様子に「癒やされる」「感動した」と話題になっている。(高瀬真由子)

 動画では、「子供がボタンを連打する」「押そうとして先を越される」など、降車ボタンをめぐり起こる車内の1日を描いた。バスの利用者なら共感できるシーンが多い。

 ボタンさんは、降車ボタンに手と足が生えた独特のキャラクターだ。ボタン部分(縦59・5センチ、横34センチ)は、現在の路線バスに取り付けられているボタンの見た目を忠実に再現した。

 うたた寝して思わず頭でボタンを押してしまう人や、傘を忘れそうになり、美しい女性に声をかけられる男子生徒-。降車ボタンから見える景色は、乗客の人生の一部にバスがあることを感じさせる。

 動画のボタンさんは、乗客の高齢者が座る姿を見守り、乗り遅れそうで全力疾走する男性を応援する。

 西鉄広報課によると、ボタンさんは外部タレントが演じ、動画では見えないが「イケメンだ」という。もちろん、おなじみの「ピンポーン」の音も流れる。

 ●若者への浸透

 西鉄のウェブ動画の配信は平成28年に始まり、今回は第3弾となる。

 西鉄は前年に同社のイメージを調査した。安心感や会社の印象といった25項目の質問に1254人から回答を得た。「センスがよい」「創造的で自由な発想を大切にする」といった質問への評価が今ひとつだった。

 「お堅い会社と思われている。イメージを払拭しよう」。広報課のメンバーは、ネット動画に着目した。インパクトのある動画を作れば、西鉄グループのおもしろさや柔軟性を示せる。

 降車ボタンは、バス車内で乗客と乗務員とをつなぐツールという発想から、今回の動画は誕生した。

 西鉄広報課の古屋永吉係長は「ウケを狙ったが、感動したという声を多くいただいています」と手応えを感じている。

 実際の車内にボタンさんは乗っていないが、街中の西鉄バスのうち5台限定で、降車ボタンに体の部分のシールを貼り付け、ボタンさんに仕立てた。「見た人はラッキー。楽しい気持ちになれます」(広報課)