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【平昌五輪】モーグル銅の原、天国の恩師に誓った出場 拠点・川場でチームメートら歓喜 群馬

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【平昌五輪】
モーグル銅の原、天国の恩師に誓った出場 拠点・川場でチームメートら歓喜 群馬

 平昌五輪第4日目のフリースタイルスキー男子モーグルで原大智(20)=日大=が今大会日本勢メダル第1号となる銅メダルを獲得して一夜明けた13日、原の練習拠点の一つである川場スキー場(川場村)の関係者は喜びに沸いた。原はこのスキー場で、5年前に夭折(ようせつ)したモーグル選手、平子剛さん(享年27)に鍛えられ、技を磨き続けてきた。メダルは天国にいる恩師、一緒に練習してきたチームメートの最高のプレゼントとなった。 

 「あんなに喜んでいる原選手を見たことない。メダル獲得はびっくりしている」と話すのは、スキー場を運営する川場リゾートの松井雅也社長(44)だ。

 東京都渋谷区出身で、小学6年生のときにモーグルと出合った原は中学時代には川場スキー場で平子さんの指導を仰いでいた。しかし、平子さんは平成25年に心筋梗塞で他界。原は棺に向かって五輪出場を誓い、現在でもシーズン中はこのスキー場で練習している。

 昨年12月には、チームメートとともに自らジャンプ台を作り、約1週間にわたり練習。松井社長は「普段、おとなしいが、練習は積極的。少しでも気に入らないところがあれば、『もう1回行ってきます』というタイプ。おめでとう、と言いたい」とたたえた。

 一方、「平昌のコースが大智に合っていた。出場選手の中で一番楽しんで滑っていたし、いけるんじゃないかと思った」と振り返るのは、チームメートの長谷川優樹さん(23)と長岡宥汰さん(22)。平均して月5日ほど一緒に練習する2人は、原の強みを「スピードと、安定したターン」と指摘する。

 多くの選手が転倒する中でも、“安定感”を貫き、獲得した男子モーグル史上初のメダルに、同じ競技者として2人は「身近にトップの選手がいて、世界を知れるのは刺激になる」と口をそろえた。

 太田市出身で、平昌五輪スピードスケートショートトラック日本代表の坂爪亮介(27)を応援しようと、同市飯塚町の市民会館で13日夜、競技の模様を放映するパブリックビューイング(PV)が開かれ、市民ら約150人が熱い声援を送った。

 坂爪は駒形小、城東中、太田工業高を経て日体大に進み、現在はタカショー(和歌山県海南市)に所属している。小・中時代は太田スケートクラブで活躍した。五輪出場は4年前のソチに続き2大会連続。PVは太田市、市文化スポーツ振興財団、市体育協会が主催した。

 会場のスタジオには大型スクリーンが設置され、出場した1000メートルと5000メートルリレー予選の熱戦を見守った。坂爪は1000メートル予選で転倒したが、同走選手に倒されたとして、救済処置により17日の準々決勝に進んだ。