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【平昌五輪】新潟県勢2選手に熱い声援

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【平昌五輪】
新潟県勢2選手に熱い声援

 平昌五輪第5日の13日、スノーボード女子ハーフパイプ(HP)の開志国際高3年、冨田せな(18)は決勝に挑み、初の五輪で8位入賞を果たし、出身地の妙高市で開かれた市主催のパブリックビューイング(PV)で見守った友人らは万歳をして喜んだ。金メダルに挑むスノーボード男子HPの平野歩夢(19)は予選を余裕の演技で突破。地元の村上市では「14日の決勝では必ずやってくれる」と、いやが上にも頂点への期待が高まった。

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 ■スノボ女子・冨田 同級生ら180人、入賞に万歳

 「バンザーイ、バンザーイ」。妙高市主催のPVが開かれた同市米島新田の妙高ふれあいパーク体育館に、8位入賞を果たした冨田をたたえる万歳三唱の声が響き渡った。

 会場で声援を送った市民らは約180人。冨田とは小中学校の同級生で、高田商高3年の内田匠さん(17)は「最後まで攻める自分の滑りをしていたと思う。最後は笑顔を見せていたので良かった」と活躍を喜んだ。

 冨田の母校、市立妙高中は全生徒が応援に駆け付けた。空中を舞う華麗な姿をに歓声が沸き起こり、2年の女子生徒(13)は「演技を見てすごいと思った」と感動したという。

 冨田選手は1回目の滑りで手堅く技を決め、65・25点を得たが、2回目では転倒。幼い頃からの知り合いという上越市の会社員、宮下芽衣さん(22)は「嫌な流れになったけど『せなちゃんスマイル』が出ていたので、3回目はやってくれる」と期待を寄せた。結局、3回目は60・50点にとどまり、メダルには手が届かなかった。

 冨田はあともう少しで表彰台は逃したものの、初挑戦の五輪で入賞を見事果たし、会場は惜しみない拍手に包まれた。

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 ■スノボ男子・平野 村上市長「結果ついてくる」

 村上市では市教育情報センターで市主催のPVが開かれ、平野の親族や後援会のメンバーなど約140人が声援を送った。

 スノーボード男子HPでは、予選出場29人のうち決勝に進むのは12人。平野は世界トップクラスの実力を持つだけに、市民らはスティックバルーンをたたきながら落ち着いて見守った。

 1回目は100点満点中87・50点と抑え気味だったものの、2回目は宙に舞う高さは5・2メートルに増し、95・25点で一時トップに躍り出ると、会場は「ウオーッ」という歓声に包まれた。その後、ライバルのショーン・ホワイト(米国)らに抜かれると「あー」とため息がもれた。

 前回のソチ五輪では予選を1位で通過したが、今回は3位。それでも、最前列で見守った平野の伯父、田中幸一さん(50)は「ひと安心。決勝の3回目には4回転を必ず決める」と話した。高橋邦芳市長(58)も応援に駆けつけ「この4年間で精悍(せいかん)な顔になった。昨年のけがから這い上がったのが大きい」と成長ぶりに感心していた。「いつものモチベーションでやれば、結果はついてくる」と金メダル獲得に期待した。

 県立村上桜ケ丘高1年の水沢凜さん(16)は午後から休校を利用して、友人2人と観戦。「来ることができてラッキー。2回目の高さがすごかった」と興奮気味に語った。14日は授業のため応援はできないが「この調子で金メダルをとってほしい」と話した。

 父方の祖母の弟、渋谷忠さん(72)は平野が平昌に出発する前日、実家で言葉を交わしたという。「ニコニコして『じゃあ、行ってくるね』と言っていた。決勝でも予選のように滑れればいいけどね」と、祈るような気持ちで話した。