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人をつなぐ台湾飲茶店…精神科医が「無天茶坊」 玉野で障害者就労支援

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人をつなぐ台湾飲茶店…精神科医が「無天茶坊」 玉野で障害者就労支援

 玉野市中心地の元銀行施設を改修し、障害者の就労支援に向けた台湾飲茶(軽食)店「無天茶坊」(同市築港)がオープンした。新たな交流スポットとしても人気を集めつつある。

 店は、市内の精神科医、青井一展さん(61)が開設。診療患者の社会復帰に努めてきたが、「待遇面はもちろん、治療の一つとして、市民とふれあう環境も整えたい」と思い立ったという。

 場所は、築56年の元中国銀行宇野支店(鉄筋3階建て延べ約800平方メートル)。平成11年から、市営の文化会館「バウハウス」として再利用されてきたが、昨年3月末で閉館した。

 同所を青井さんが買収し、運営組織のNPO法人「ここ・からワークスおかやま」を立ち上げ、日本財団の補助も得て、約7千万円をかけ大改修した。

 青井さんは台湾文化に造詣が深く、台湾茶道を通じて知り合った台湾出身の茶芸師、袁振麗さん(62)=岡山市=を飲食の責任者として招(しょう)聘(へい)した。

 メニューは、本格的な台湾茶(600円~)、魯肉飯(ルーローハン)や、海鮮がゆなどのランチ3種類(850円~)。500円前後の商品では、台湾ちまきや豚まん、八宝湯ぜんざい、杏仁豆腐などもある。席は、カウンターも含む10テーブルで32席が用意されている。

 従業員は、障害のある人を接客係などで7人。今後は20人まで増やす方針。併設のホール部分は、25日の二胡コンサートを手始めに、市民の展示会などで文化交流の場とする。

 青井さんは商店街の活性化も担いたい考えで、「飲茶を主なコミュニケーションツールに、障害者の人も、お客さんも笑顔になれる場として長く愛されたい」と願っている。

 営業は昼間のみで、定休日などの問い合わせは同店(電)0863・33・1155。