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270年前焼失の府内城再現 大分市、無料アプリ配信

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270年前焼失の府内城再現 大分市、無料アプリ配信

アプリ「府内城AR」で見られる城の俯瞰画像(提供写真) アプリ「府内城AR」で見られる城の俯瞰画像(提供写真)

 大分市は、大分城址公園で携帯端末をかざすと、約270年前に焼失した府内城が画面に現れる無料アプリ「府内城AR」を配信している。現実の風景にコンピューターグラフィックス画像を重ねる拡張現実(AR)の技術を使用した。

 園内5カ所でアプリを起動させると、「府内城下町絵図」(1605年)や「豊後国府内城焼失付普請之覚」(1743年)といった史料を基に再現した、天守や石垣の画像が表示される。園内で配布する「府内城ウオーキングマップ」に端末のカメラを向けると、城の俯瞰画像が現れる。

 府内城は安土桃山時代末期の1597年に築城が始まり、関ケ原の戦いから2年後の1602年に完成した。だが江戸時代中期の1743年、火事で天守が焼失した。櫓はさきの大戦末期の昭和20年に空襲に遭い、今は2棟が残るのみだ。

 日本城郭協会(東京)は平成18年、公園の府内城跡を「日本100名城」に選出した。市まちなみ企画課の梶原善行主任は「アプリで当時の雰囲気を感じてほしい」と呼び掛けている。