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広島で障害者の作品展 個性あふれるアート122点

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広島で障害者の作品展 個性あふれるアート122点

 障害のある人たちが制作したアート作品を集めた「広島市ピースアートプログラム アート・ルネッサンス2018」が10日、広島市中区の合人社ウェンディひと・まちプラザで始まった。驚くほど細かい描写や独特の色使いの絵画、ユーモアと温かさに満ちた立体作品など、個性あふれる作品の数々に、訪れた人たちが熱心に見入っている。18日まで。

 作品展は、障害者の生活支援などに取り組むNPO法人コミュニティリーダーひゅーるぽん(安佐南区)などの主催で17回目。588点の応募作品のうち入選作122点が並ぶ。細かな線で描いたたくさんの笑顔を一枚の紙に飾り付けた作品や、多くの綿棒に色を付けて花火を表現した立体作品…。一般的な美術教育を受けた健常者の作品にはないような自由な発想から生まれたアートに訪れた人から思わず声が上がった。

 知的障害者らの入所施設「大日学園」(府中市)の川上智行(ちゆき)さん(74)は、かつて園内で毎日つけていた「日記」が優秀賞に選ばれた。日にちや曜日、天気などを書き記した独特の文字が模様のように規則正しく並び、アートとして高く評価された。「ありがとうございます」。開幕の式典に出席した川上さんは、入選者を代表して誇らしげにあいさつした。

 「自分の手の関節の一本一本を見て作りました」。三原市の県立三原特別支援学校小学部の三浦茉白(ましろ)さん(11)の入選作は紙粘土でつくった「わたしの手」。ぷっくりとした温かそうな手で、「みんなに見てもらえてうれしい」と喜んでいた。