産経ニュース

オオナマズが琵琶湖で大暴れ!? 大蔵流・茂山千五郎家、12日から3会場で公演

地方 地方

記事詳細

更新


オオナマズが琵琶湖で大暴れ!? 大蔵流・茂山千五郎家、12日から3会場で公演

 ■「楽しい新作狂言みて」

 琵琶湖の主、ビワコオオナマズが歌って踊って地震を呼ぶ-。大蔵流狂言の茂山千五郎家によるこうした内容の新作狂言の公演「Ooh,NAMAZU(オー、ナマズ)!?」が、12日の県立文化産業交流会館小劇場(米原市)を手始めに県内3会場で行われる。作者で演者の茂山童司さん(34)は「楽しくはっちゃけたものを作った。滋賀の方にぜひみていただきたい」と話している。

 茂山千五郎家は江戸時代から京都を拠点に活動。彦根藩主の井伊家に仕えるなど滋賀にもゆかりがある。平成23年からは県の依頼により毎年一作ずつ、滋賀の伝説や名産品をテーマにした新作の狂言「おうみ狂言図鑑」を製作。8作目の今作は、琵琶湖にいる魚がテーマとなっている。

 上演は約25分。地震を起こすことができるとされる湖の主、ビワコオオナマズにコイなどが「外来魚の横行を止めてくれ」と泣きつくシーンで幕開け。ビワコオオナマズは怒って地震を起こしたり、ふなずしになったフナに出会ったりした昔話に夢中になる。出演者4人による歌や踊りで昔話を回想しながら、クライマックスではブラックバスとの戦いが行われる物語。

 狂言師の太く力強い声と動きで魚を表現する様子は迫力がある一方、地震を起こす場面では、ひょうきんな歌声とかわいらしい踊りのシーンもある。ゴムロープを使った湖面のさざ波を表現する空間演出など、細かな表現も見どころだ。

 茂山童司さんは「ナマズは解明されていない生態が多いのに、人間との関わりが深い生き物。踊りには基本的に狂言の伝統的な型を用いているが、手軽で楽しい感じに仕上げた。単純な喜劇なので、誰でも楽しめるのでは」と話している。

 公演は12日(米原市の県立文化産業交流会館小劇場)、25日(東近江市のてんびんの里文化学習センター)、3月10日(彦根市のみずほ文化センター)。新作狂言のほか古典作品2作品も上演される。入場料は一般2千円、25歳以下千円。問い合わせは各ホール。