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「古都で体と心の癒やしを」 弘前のサロン経営者、古民家カフェ開店準備

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「古都で体と心の癒やしを」 弘前のサロン経営者、古民家カフェ開店準備

 弘前市で気功のサロンを経営している高木恵美子さん(50)が、インターネット上で資金を募るクラウドファンディングで古民家カフェの開店準備を進めている。7月のオープン予定に向け、100万円を目標に支援を呼びかける。開店後はサロンもカフェに移転することにしており、高木さんは「古都・弘前で体と心の癒やしを提供したい」と張り切っている。(福田徳行)

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 かねてから、のどかな田園風景が広がる地元の同市高岡地区で古民家カフェを経営したいと考えていた高木さん。平成28年4月に築80年の自宅の屋根のトタンが強風で吹き飛ばされ、修理に多額の費用がかかることを知った。

 夫の助言と近くに建設される市の「高岡の森 弘前藩歴史館」や同藩と深いつながりがある高照神社を訪れる人たちに自宅を改装して休憩の場を提供しようと、同11月の弘前商工会議所青年部のビジネスアイデアコンテストに、古民家カフェで地域おこしを目指す構想を提案、グランプリを獲得した。

 さらに、人口減少、高齢化社会に対応するため、起業を検討している事業者を支援する県のクラウドファンディングに応募し、構想が採用された。

 厨房(ちゅうぼう)やトイレなどを含めた改装資金は約1500万円かかるが、募った資金は雪害で壊れた座敷前の客間玄関の改修に充てる。

 カフェでは同神社の湧水を使ったコーヒーを売りにハーブティー、スイーツ、カレー、定食などを提供する予定だ。料理が得意な長男の雅紀さん(18)もマスターとして店に立つ。雅紀さんは一時、不登校や引きこもりがちだったが、母親がカフェを経営することを一番に喜んでくれたという。「自然のエネルギーをもらいながら、同じような悩みを抱えている人たちの励みになれればと思います」と高木さん。子供の自立支援も古民家カフェ構想の理由の一つだった。

 カフェにはいろりも設け、現在、同市内で経営しているサロンも移す方針。

 自宅近くは同神社とパワースポットとしても知られる岩木山神社のほか温泉郷もあり、毎年、多くの観光客や参拝者でにぎわう。歴史と自然に囲まれた空間での古民家カフェに高木さんは「岩木山の麓の静かな空間で多くの人たちがくつろいで語らう憩いの場にしたい」。同市の新たな地域交流拠点としての夢を描いている。