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画家の故・穐月さんの作品遺贈 家族が伊賀市に 美術館も活用予定

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画家の故・穐月さんの作品遺贈 家族が伊賀市に 美術館も活用予定

 晩年に伊賀で創作活動を続けた画家の故・穐月(あきづき)明さん(享年87)の家族が、伊賀市に水墨画を中心とした遺作や蔵書と資料、これらを収めた同市別府の美術館「青山賛頌舎(おやまうたのいえ)」の土地建物などを遺贈した。市は条例整備の手続きを経て、市立美術館として活用する予定。

 穐月さんは和歌山県の生まれで、少年時代を愛媛県西条市の実報寺で過ごした後、京都市立美術専門学校(現京都市立芸術大学)に入学し洋画と日本画の基礎を学んだ。昭和56年から約35年間、伊賀で過ごした。大村神社が近くにある緑豊かで静かな場所が気に入っていたという。

 今回、遺贈されたのは作品92点、収集した蔵書約2万冊や古美術など約850点のほか、美術館の土地建物などで約3億4500万円相当。

 市からの感謝状贈呈式には、妻の由紀子さん(85)と長男の大介さん(62)が出席。同美術館で館長を務める大介さんは「父がここは美しい土地、いいところだと言っていた。遺贈はこの地で絵を描かせてもらった感謝の気持ちです」と話した。

 岡本栄市長は「立派で尊いものを頂戴し、ありがたい。より充実した市の美術館計画に組み込んでいきたい」と礼を述べた。