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避難所の小学校にベンチ型給水設備 堺市、33年度までに設置へ

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避難所の小学校にベンチ型給水設備 堺市、33年度までに設置へ

 堺市は、災害時に避難所の敷地内の給水管が破損した場合でも、水を出すことができるベンチ型の給水設備を導入する。平成33年度までに避難所となる全91小学校に設置する予定。竹山修身(おさみ)市長は「給水タンク車による運搬給水などさまざまな方法を重層的に行うことで、『命の水』をより確実にみなさんにお届けできるようにしたい」と話している。

 老朽化が進む小学校の敷地内の給水管の耐震性は低い場合が多く、地震発生時に破損するなどして、水が使えなくなるおそれがある。ベンチ型の給水設備は、ベンチの中に耐震性の高い水道管と直接つながっている給水栓があり、収納されている給水ホースや仮設の蛇口を組み立てて給水栓とつなげば、敷地内の他の給水管が破損した場合でも応急給水が可能になる。

 大きさは幅45センチ、長さ170センチ、高さ35センチで、ふだんはベンチとして使うことができる。子供たちにも親しんでもらおうと、「すいちゃんのビックリじゃぐち」という愛称をつけ、市上下水道局のキャラクター「すいちゃん」のイラストをあしらった。

 1台あたりの設置費用は210万円。4日に市立平尾小(美原区)に第1号を設置するなど今年度中に18の小学校に設置し、33年度までに避難所となっている全91小学校に設置する予定。

 このほか、今年度中に全小学校に、下水道管に直結し、断水時にも使える「マンホールトイレ」の設置が完了するといい、今後ベンチ型の給水設備やマンホールトイレの設置訓練なども行う予定。竹山市長は「いざというときにあわてずに対応できるような準備をすることも重要。今後も、地域のみなさんとともに安全・安心なまちづくりに取り組んでいきたい」としている。