産経ニュース

伊賀・名張、映画の“灯”消える ジストシネマ伊賀上野、20日に閉館

地方 地方

記事詳細

更新


伊賀・名張、映画の“灯”消える ジストシネマ伊賀上野、20日に閉館

 伊賀・名張地域で唯一の映画館「ジストシネマ伊賀上野」(伊賀市小田町)が、20日で閉館することになった。平成10年の開館以来、同市出身の呉美保(オミポ)監督作品や伊賀忍者を取り上げた作品を上映するなど、地域に根ざした運営スタイルで親しまれてきただけに惜しむ声が多い。

 閉館にあたり、同市を舞台にした「忍びの国」や、同市でロケをした「娚(おとこ)の一生」をリバイバル上映している。竹中祐劇場支配人は「多くの人から惜しむ声が寄せられているが、閉館は避けられない。長い間のご愛顧、ご協力に感謝申し上げます」と話した。

 同館は、大型商業施設「ジョイシティオークワ伊賀上野店」の核テナントの1つとしてオープン。4スクリーンを備え、伊賀、名張両市のほか、近隣の京都府や奈良県からも観客を集めた。しかし、同店が2月20日で閉店するのに伴い営業を終了することになった。

 映画興行は一時ほどの人気はなく、多くの映画館の業績は下降気味という。関係者によると「伊賀地方では映画館を建設するスペースもみつけにくい」ため、今のところ後継の映画館の具体的な計画は持ち上がっていない。

 県内で名画の自主上映会を継続している「三重映画フェスティバル実行委員会」の事務局長、田中忍さんは「伊賀にちなんだ上映も多かっただけに残念。なんとか再び、伊賀地方で映画の灯がともるよう期待したい」と話していた。