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ハンセン病の歴史、後世に 岡山理科大専門学生が長島愛生園「十坪住宅」模型作製し寄贈

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ハンセン病の歴史、後世に 岡山理科大専門学生が長島愛生園「十坪住宅」模型作製し寄贈

 岡山市の岡山理科大専門学校の学生が国立ハンセン病療養所「長島愛生園」(瀬戸内市)にある「十坪住宅」の模型を作製し、同園に寄贈した。十坪住宅は強制隔離政策の象徴とされており、同園は模型を展示するなどして後世に伝えていく方針。

 同園によると、強制隔離政策を推し進めようと昭和初期に建てられた十坪住宅は、6畳2間を基本とした木造平屋で、1棟に夫婦2組など複数の患者が生活していた。園内に約150棟が建設されたが現在は5棟が残るのみ。老朽化が進み保存が課題となっている。

 住宅の実測調査を行ってきた岡山理科大専門学校の高木宣徳建築学科長に長島愛生園が模型作りを依頼。同学科の学生7人が設計図や入所者の証言をもとに30分の1の模型を作った。

 共用だった台所やトイレ、ちゃぶ台なども細部まで再現。寄贈後、建築学科2年の藤井大正さん(20)は「当時の入所者の過酷な生活状況を多くの人に知ってほしい」と述べ、園の中尾伸治自治会長(83)は「十坪住宅の歴史を残すことができて大変ありがたい」と話していた。