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遊休不動産から地域再生 福山でリノベスクール 駅前4物件、活用法を立案

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遊休不動産から地域再生 福山でリノベスクール 駅前4物件、活用法を立案

 地域の活性化を志す受講生を募り、実在の遊休不動産を活用した事業の実現に取り組んでもらう「リノベーションスクール」が県内で初めて、福山市で開かれた。3日間かけて、福山駅周辺の4物件で事業計画を立案。最終日の公開プレゼンテーションではオーナー4人とも高評価を示し、事業化への期待が高まった。

 示された4案とも、展開する事業を通じて地域全体のにぎわい創出に配慮しているのが特徴。たとえば飲食店2階と隣接する駐車場がセットの物件には、駐車場をフードコートを兼ねた緑地にして地ビール醸造所と地元食材の串料理店、低家賃のチャレンジショップ用店舗を整備する事業が提案された。

 各店舗はテイクアウトが基本で、飲食店2階を共有の厨房として整備するため緑地の店舗をコンパクトにできる。緑地に隣接するビルの壁面をスクリーンにした映像作品の上映をすることで、映像クリエーターの発表の場として認知される可能性も示された。

 今回の「リノベーションスクール@福山」は、昨年末に受講生を募集し、飲食業などの経営者や会社員、学生ら約50人が応募。選考された32人のうち29人が4チームに分かれ、建築やグラフィックデザイン、飲食業などの“本業”を通じて全国各地で地域活性化を実現させている専門家らの指導を受けながら、課題として割り当てられた遊休物件に即した事業計画立案に取り組んだ。

 4物件は、スクールを主催した市などが、それぞれのオーナーから、プランの完成度が高ければ事業化に応じるとの了解を取り付けて用意。プレゼンテーションの感触を受けて市は「事業化が実現し、地域のにぎわい復活に向けた推進剤となれば」と期待を示している。