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女性の視点で防災考える 元モスクワ放送アナウンサー・半田さんが西条で講演

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女性の視点で防災考える 元モスクワ放送アナウンサー・半田さんが西条で講演

 女性の視点から防災を考える講演会「あなたの『感性』が身を守る! ~身近でできる防災対策~」が3日、愛媛県西条市の市役所で開催。元モスクワ放送アナウンサーで、NPO法人日本防災士会参与の半田亜季子さんが登壇し、ソ連での政変や原発事故に巻き込まれた自らの経験談も交え、ふだんの備えの大切さを訴えた。

 半田さんは1991年、ソ連に滞在中、クーデターや体制崩壊を目撃、86年のチェルノブイリ原子力発電所事故のさなかに子供を出産し、東京-モスクワ間を子供と荷物を抱え、往復した経験をもつ。

 この日の講演で、半田さんは、海外で自らの命が危険にさらされた経験をもとに話し、「いつどこで何が起こるか分からない。日ごろから、一人ひとりが危機意識をもって、万が一の事態に備えておくことが大切だ」と訴えた。

 また、平成23年の東日本大震災の教訓を示し、「ふるさとを守るには、地域の特性と弱点を知り、歴史を学び減災に生かすべきだ」と説いた。26年8月の広島土砂災害は、被災者の声を紹介し、「ふだんの心がけとして、空を見ること、天候に敏感になることも大事」と指摘した。

 地震対策は、家具転倒で扉がふさがれないよう配置を考えたり、目線より上に物を置かないなど身を守る事例を紹介した。

 さらに災害食の備えについて、「冷凍庫に普段から食べ物をパックにしていっぱいにしておく。隙間には保冷剤を入れる。これで3日は大丈夫。水は1人1日3リットルを1週間分備蓄しておくのがよい」と話した。

 海外の事例では、米国のニューヨーク市緊急管理局にふれ、「常日頃から官と民(ボランティア団体)が密にコミュニケーションをとっていなければ、いざというとき連携できない。日本もそういうふうに変わっていくべきではないかと思う」と述べ、防災体制の一層の整備を呼びかけた。