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オリエンタルランドが北杜にハウス農園 日照量魅力、相次ぐ企業進出

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オリエンタルランドが北杜にハウス農園 日照量魅力、相次ぐ企業進出

 東京ディズニーリゾート(TDR)などを運営するオリエンタルランド(千葉県浦安市)は31日、北杜市大泉町にトマトなどを栽培する直営農場「北杜農園」を完成させ、内覧会を行った。環境管理システムによる屋内栽培で、年間を通じて高品質な野菜の安定供給を目指す。耕作放棄地などを有効活用。市内から30人を雇用する。 

 同社の農園は北海道弟子屈町、千葉県袖ケ浦市に次ぎ3カ所目。北杜では今月からトマト、ミニトマト、パプリカの苗を植え、5月から順次収穫。TDRなどの飲食店で提供する。年間計250トンの生産を計画している。

 敷地面積は約3ヘクタール。2棟の大型ハウスには、「溶液栽培」で使うスポンジ状の床が敷き詰められている。

 室温や二酸化炭素の濃度を制御できる太陽光利用型の施設で、野菜が品薄になる時期も安定供給できるのが特徴。

 加藤武司農園長は「北杜市は日照時間が長く光合成が良く進む。寒暖の差も激しいので、丈夫で味の良い野菜ができる」と進出した理由と期待感を語った。従業員41人のうち、アルバイトを含め30人を市内から雇用する。

 市農政課によると、平成17年ごろから企業の農園開設が進み、現在は21社が活動している。23年に村上農園(広島市佐伯区)が進出して以降、ハウスやドームなど大型の屋内栽培施設が増えた=表。

 同課によると、北杜市はかつての養蚕業の衰退と近年の担い手不足が重なり、27年度には耕作放棄地が農用地の約18%にあたる約1375ヘクタールに達した。そこで、農業に参入する企業の誘致に力を入れてきた。

 同社の片山雄一専務執行役員は「事業は収益の柱。安定して高品質な食材を確保するのが課題だった。おいしい野菜を提供したい」とあいさつ。渡辺英子市長も「安心、安全な野菜を提供する場として北杜市を全国に認識してほしい」と訴えた。