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センバツに東北から4校

 第90回選抜高校野球大会の出場校が26日発表され、東北からは昨秋の東北大会を制した聖光学院(福島、5年ぶり5度目)と準優勝の花巻東(岩手、6年ぶり3度目)、ベスト4だった日大山形(山形、36年ぶり4度目)、さらに21世紀枠で由利工(秋田、初出場)が選ばれた。出場が決まった各校の選手たちはひと足早い春の知らせに、喜びを全身で表現した。組み合わせ抽選は3月16日。大会は同23日に開幕する。

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 ◆聖光学院「目標日本一」

 聖光学院(伊達市)では新井秀校長が「選抜出場決定」の知らせを伝えると、雪の残るグラウンドで待ち受けていた約60人の部員が歓声を上げ、青空に拳を突き上げたり、帽子を放ったりして、喜びに笑顔を輝かせた。

 昨秋の東北大会を初めて制し、臨んだ明治神宮大会。躍進が期待されたが不本意な結果に終わった。選抜大会はその“雪辱”を晴らす絶好のチャンスだ。

 矢吹栄希(はるき)主将(2年)は「明治神宮大会の負けを生かしたい」と、表情を引き締めた。選抜での目標はただ一つ。「日本一になって福島に帰り、先輩や支えてくれた人に恩返しをしたい」と力強く語った。

 斎藤智也監督は「(選抜は)東北のチャンピオンが全国に挑む意義が問われる大会になる。過去の教訓を選手に伝え、何としても強打のチームで、春を迎えたい」と話した。

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 ◆花巻東「全力でプレー」

 花巻東の選手たちは午後3時40分ごろ、学校内の中庭で、小田島順造校長から「選抜出場おめでとう」と吉報を伝えられると、一様に喜びをかみしめた。先生や生徒が見つめる中、菅原颯太主将(2年)は「支えてくれる方々への感謝の気持ちを力に変え、全力でプレーする」と晴れの舞台への思いを表した。

 過去2度の選抜では、平成21年に菊池雄星投手(西武)、24年に大谷翔平選手(エンゼルス)を擁して、甲子園を沸かせてきた。今回のチームは組織力が持ち味。菅原主将は「ベンチ、スタンドも含め一体となって、流れをつかむ」と胸を張った。

 佐々木洋監督も「野手は高いレベルで均衡しており、相手に合わせ打線の組み換えができる。投手もタイプの違う投手がそろっているので、毎試合複数枚使って、上を目指す」と総力戦で立ち向かう構えだ。

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 ◆日大山形「歴史を刻む」

 雪に覆われた日大山形に春を呼ぶような吉報が届いたのは午後3時5分過ぎ。出場決定を受け、島津(しまつ)宏道教頭は控室で待つナインに「選抜出場決定。おめでとう」と伝えると、喜びに顔を紅潮させ互いに顔を見合わせていた。斎藤史弥主将(2年)は「36年ぶりに出場が決まりうれしさでいっぱいです。新たな歴史を刻めるように頑張ります」と述べると、拍手がわき起こった。

 同校の選抜出場は、昭和57年以来4度目。昨秋の県大会は準決勝で敗退。第3代表で出場した東北大会は準決勝まで勝ち進み、15年ぶりに4強入りした。

 選抜出場を信じ、室内練習を中心に打力向上と肉体改造に取り組んできた荒木準也監督は「夏をゴールに見据え、目の前の試合にベストで臨む。そこだけを考えたい」と述べ、甲子園では熱く、泥臭く、粘り強い野球をやるという。

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 ◆由利工「勝って校歌を」

 午後3時1分、記録的な寒波にも負けないホットな一報が届いた。夏井博実校長から出場決定を告げられ、由利工ナインは拳を突き上げ、喜びを表現した。

 「(選ばれるか)不安はあった。目標は勝って校歌を歌うこと。甲子園で暴れたい」。畑山陸翔(りくと)主将(2年)は力強く目標を掲げる。

 秋田県勢の21世紀枠選出は平成23年の大館鳳鳴以来2校目となる。

 東北大会で8強の実績に加え、普段の生活から挨拶を徹底した取り組みも高く評価された。「甲子園でもまずは挨拶で勝ちたい。全国に通用する挨拶をする」と畑山主将は白い歯を見せた。

 エースの佐藤亜蓮選手(2年)は「代表の自覚を持って練習してきた。ただ負けて帰るのではなく、いい試合をして勝ちたい。大阪桐蔭や明徳義塾とやりたい」と目を輝かせていた。