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文化財を火災から守る 尾道・浄土寺で消防訓練

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文化財を火災から守る 尾道・浄土寺で消防訓練

 「文化財防火デー」の26日、尾道市東久保町の浄土寺で消防訓練が行われた。文化庁の宮田亮平長官や消防庁の緒方俊則次長らが視察。文化庁による伽藍(がらん)などの修理に伴い新設された防災設備による放水も披露された。

 訓練は、地震のため国重要文化財の阿弥陀堂で祭壇に灯したろうそくが倒れ、出火したと想定。「火災」が確認されると即座に、僧侶らが仏像などの文化財を運び出し、駆けつけた自主防災組織の地元住民が参拝者を避難誘導。境内に設置された自動放水銃や消火ホースで延焼を食い止める一方、出動した消防隊や消防団も消火活動に加わった。

 尾道の風情が好きでここ10年ほどは毎年プライベートで訪れているという宮田長官は「ボランティアの市民らも訓練に参加しているのを見て、尾道に住む人たちの郷土愛が文化や景観を守っていることが良くわかった。これからも地域の魅力を磨き続けてほしい」と訓練の感想を述べた。