産経ニュース

寒波で珍客、米子水鳥公園にナベヅル飛来

地方 地方

記事詳細

更新


寒波で珍客、米子水鳥公園にナベヅル飛来

 山陰地方が今冬一番の寒波に見舞われている中、鳥取県米子市の米子水鳥公園に、絶滅危惧種のナベヅル1羽が飛来した。悪天候を避け、一時的に立ち寄ったらしい。公園には、山陰では数少ないアメリカコハクチョウ、オオハクチョウも滞在。寒波がもたらした野鳥たちの珍しい冬風景が出現した。

 ナベヅルは24日午後3時半頃、通称「ドーナツ島」のヨシ原近くで確認された。強風による吹雪と氷点下を記録する荒天に耐え、動きを止めてじっとたたずんでいた。灰黒色の体で白い首が目立つ。赤黒い額に赤い目がチャーミング。全長約1メートル。

 世界生息数約1万羽とされ、ロシア東南部などで繁殖し、その多くが鹿児島県の出水平野で越冬する。

 雪景色が広がるドーナツ島には、オオハクチョウの15羽程度の群れが見られ、ヨシの根を掘り起こしては食べていた。近くには、公園の常連のコハクチョウに交じり、アメリカコハクチョウ1羽も。

 ナベヅルは25日午前、公園を立ち去ったが、桐原佳介主任指導員は「越冬地から北に移動を始めたナベヅルの群れから、荒天ではぐれた1羽が公園に避難したのでしょう」と推測。ナベヅルが公園に降り立ったのは3年ぶり3回目という。(山根忠幸)