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坪田譲治文学賞にシナリオ作家・上原さん 2月25日贈呈式 岡山

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坪田譲治文学賞にシナリオ作家・上原さん 2月25日贈呈式 岡山

 岡山市の「第33回坪田譲治文学賞」に、シナリオライター、上原正三さん(80)=東京都=による戦時中の沖縄県を舞台とした「キジムナーkids」(現代書館)が選ばれ、2月25日に吉備路文学館(同市北区南方)で贈呈式が行われる。

 受賞作は第二次大戦における国内地上戦の舞台となった沖縄で、傷ついた少年たちが地元の伝説の精霊「キジムナー」をよりどころに、たくましく生き抜いていく物語。

 那覇市出身で、幼少期に戦禍と遭遇した上原さんだからこその説得力ある作品となった。

 上原さんは約半世紀の間に多くの特撮テレビ番組で脚本を担当。中でも昭和期の「ウルトラマン」シリーズでは、社会派的な重厚なテーマ作品も手がけた。

 今回も作中、当時の乱れた社会風紀などもリアルに描写しており、受賞に対して上原さんは「正直意外。過分な評価をいただいた」としながらも「坪田先生が子供の世界に注ぐ視線に、少し近づけた気がする」などとコメントしている。

 同賞は岡山市出身の児童文学作家、坪田譲治(1890~1982年)の功績をたたえ、昭和59年に創設。大人と子供が共有できる世界を描いた優れた作品に贈られる。副賞は賞金100万円。