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ごみ収集車火災、原因は… カセットボンベなどに引火、「携帯」も危険 滋賀

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ごみ収集車火災、原因は… カセットボンベなどに引火、「携帯」も危険 滋賀

 ■自治体、分別徹底呼びかけ

 ごみの分別の不徹底が原因とみられるごみ収集車の火災が先月、県内で2件相次いだ。このうち草津市内では収集車1台が焼損。ごみに混ざっていたカセットガスボンベに残ったガスから引火したとみられる。自治体や消防の担当者は「一歩間違えれば命に関わる。改めて分別の徹底を」と呼びかけている。

 先月11日午前11時20分ごろ、草津市内で作業中のごみ収集車から「(ごみ収集車の)収容物から出火した。煙が止まらない」と119番があった。

 消防車両5台が出動し、約20分後に消し止められたが、車のほか、停車場所に隣接していた公園のフェンスの一部も燃えた。けが人はなかったが、車は激しく損傷し廃車に。「近年、火災で廃車になった例はない」(同市ごみ減量推進課)という。

 同課によると、燃えたごみの中からカセットガスボンベなどが見つかったという。この日は、小型家電やプラスチックなどの収集日。カセットガスボンベは本来「空き缶類」の日が収集日だった。

 また、同月13日には、彦根市内で作業中のごみ収集車から煙があがり、消防車が駆けつける騒ぎがあった。火災を受け、同市は改めて分別の徹底を呼びかけている。

 草津市などを管轄する湖南広域消防局によると、ごみ収集車内で金属などを粉砕する際、衝撃で火花が出ることがある。その際、ボンベやスプレー缶にガスが残っていた場合、引火して車両に燃え移ることがあるという。草津市のケースでは、一緒に収集していたプラスチックに延焼したことで激しく燃えたとみられるという。同市ごみ減量推進課は「規格外のごみは、処理施設の機器の故障にもつながる」と話す。

 県内7つの消防局・消防本部への取材によると、昨年までの2年間で、作業中のごみ収集車から出火したとの通報は計12件。原因の大半は、ガスの残ったスプレー缶やライターとみられている。

 最近ではそのほか、携帯電話やノートパソコンなどに使われる「リチウムイオン電池」からの出火も増えているという。各消防の予防指導担当者は「スプレー缶のガスは最後まで抜ききったのを確認し、指定日に廃棄してほしい」と呼びかける。