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風景画の“道”を旅して 高松塩江美術館で展示会

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風景画の“道”を旅して 高松塩江美術館で展示会

 その道はどこへ続くのか-。高松市の塩江美術館で、道を描いた作品に焦点をあてた「-道を往く-」展が開かれている。来場者はお気に入りの道を探しては、その先を想像するなどして楽しんでいた。

 本展は、同館のコレクションの中から曲がりくねった道、まっすぐな道、細い路地など、「道」が描かれている4人の作家の作品22点を展示している。

 高松市生まれで塩江小学校で教鞭(きょうべん)をとったこともある熊野俊一(1908-2005年)は、色鮮やかな明るいタッチでヨーロッパの風景を描いた。伊東義久(1917-2003年)も高松市生まれ。銀行員として勤めながら趣味で水彩画を楽しみ、退職後に本格的に制作活動を開始。日本の四季に魅せられ、透明感のある風景画を残している。

 東京都出身の川瀬巴水(1883-1957年)は、新版画の代表者の一人で、叙情的な作風が特徴。『香川県和田浜』など、香川を訪れ描いた作品もある。田中祐一(1910-80年)は高松工芸高卒。身近な日常の景色をモチーフに描き、温かみのある重厚な絵肌感が特徴という。

 同館学芸員の小田有紗さんは「“道”にスポットを当てることで、いつもとは違った風景画の楽しみ方ができる思う。タッチも作風もさまざまな“道”のその先を想像しながら見てほしい」と話した。

 2月4日まで。入館料は一般300円、大学生150円、高校生以下と65歳以上は無料。月曜休館。

 問い合わせは同館(電)087・893・1800。