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「水曜日の物語」を手紙で交換 熊本のプロジェクト、宮城で再開

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「水曜日の物語」を手紙で交換 熊本のプロジェクト、宮城で再開

「鮫ケ浦水曜日郵便局」を企画した遠山昇司さん=宮城県東松島市 「鮫ケ浦水曜日郵便局」を企画した遠山昇司さん=宮城県東松島市

 架空の郵便局宛てに自分の「水曜日の物語」をつづった手紙を送ると、見知らぬ誰かの「水曜日の手紙」が届く-。熊本県津奈木町で行われたプロジェクトが、東日本大震災(平成23年)で被災した宮城県東松島市に舞台を移し、再開した。企画した映画監督の遠山昇司さん(33)は「被災地に思いをはせる契機にしてほしい」と願う。

 景勝地・奥松島がある同市宮戸地区。真っ暗な素掘りのトンネルを通り抜けた先にある旧鮫ケ浦漁港に昨年12月、架空の郵便局「鮫ケ浦水曜日郵便局」が開局した。郵便局に見立てた白色のポストに集まった手紙を、スタッフが無作為に交換し、転送する。

 熊本では幅広く親しまれ、28年3月までの3年間で、1万通近くが寄せられた。再開を望む声に、遠山さんは再始動を決意した。全国をめぐり、今は使われていない漁港に着いた。

 遠山さんは「足元も見えないトンネルを光に向かって歩く感覚が印象的だった。水曜日郵便局は、その先を照らす灯台のようであってほしい」と語る。

 1年間の予定で全国から手紙を募集する。送り先は、〒981-0394 宮城県東松島市宮戸観音山5番地その先、鮫ケ浦水曜日郵便局。事務局(電)03・5579・2724。