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夷子大黒綱引き、歴史感じて 敦賀市立博物館で古衣装など9点展示

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夷子大黒綱引き、歴史感じて 敦賀市立博物館で古衣装など9点展示

 敦賀市相生町の国指定重要無形民俗文化財「敦賀西町の綱引き」が21日に開催されるのを前に、綱引きで使われた古い衣装を集めた展示が18日、同市立博物館(同市相生町)で始まった。24日まで。

 綱引きは「夷子(えびす)大黒綱引き」とも呼ばれ、漁業関係者の夷子方と農業関係者の大黒方が長さ50メートル、直径25センチの綱を引き合う。400年以上続くとされ、昭和61年に国の重要無形民俗文化財に指定された。昨年は担い手の高齢化や資金不足から開催されなかった。各種団体が運営を担う伝承協議会が設立され、今年は2年ぶりに復活する。

 刺繍(ししゅう)が入った夷子神の衣装、大黒神が重ねて着る「唐織(からおり)」、頭巾や鯛の釣竿といった小道具など計9点を展示。いずれも保存会が同博物館に寄贈した。使われた時期は不明だが、同博物館によると、江戸時代末の文献の中に「古式ゆかしき衣装」といった記述が残っているという。

 高早恵美学芸員は「市民の熱い思いで綱引きは復活した。誰でも楽しめる伝統行事なので、多くの人が参画してほしい」と話している。問い合わせは同博物館(電)0770・25・7033。