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芥川賞、若竹さんの出身地・遠野 図書館で手作り横断幕

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芥川賞、若竹さんの出身地・遠野 図書館で手作り横断幕

 民話の里として知られる若竹千佐子さんの出身地、遠野市。「おらおらでひとりいぐも」が昨夏、文芸賞を受賞したことを記念して作品の紹介コーナーを設けた市立図書館では17日朝、受賞を祝う職員手づくりの横断幕が掲げられた。

 図書館長を兼務する遠野文化研究センターの小向孝子部長は若竹さんと同じ釜石市寄りの上郷町出身。地元の小、中学校で若竹さんが3年上。「セーラー服姿がすてきだった」という憧れの先輩の作品が芥川賞候補になり、昨年暮れの帰省に合わせて企画したトークショーで対談した。

 「小、中学校の通学路から市境にある六角牛山(ろっこうしさん)(1294メートル)が望めます。若竹さんのふるさとへの思いは強く、『私のふるさとは六角牛山』だと言ってました。芥川賞受賞は遠野市民の誇りで、元気づけられました」と、目を輝かせた。

 本の返却にきた市内で喫茶店「お休処やおちゅう」を営む酒井昌弘さん(45)は「63歳の初作品で受賞は本当に快挙。芥川賞と直木賞が両方とも岩手ゆかりというのもすごい。受賞作を買い、店内でも読めるようにします」と話した。

 市立図書館では「おらおらでひとりいぐも」を現在5冊所蔵しているが、17日朝の段階で10人が貸し出し待ちの状態。「状況をみて増冊を検討したい。紹介コーナーも拡充したい」と小向部長。

 本田敏秋市長は「特別表彰なども含め、何らかの表彰を考えたい」と若竹さんの偉業をたたえる賞の授与を示唆した。