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日本刀の伝統技法「肥後拵」守るスウェーデン人、コガ・ハンスさん 震災後も熊本在住

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日本刀の伝統技法「肥後拵」守るスウェーデン人、コガ・ハンスさん 震災後も熊本在住

刀の柄を制作するコガ・ハンスさん=熊本県和水町 刀の柄を制作するコガ・ハンスさん=熊本県和水町

 日本刀に魅せられ、来日したスウェーデン・ストックホルム出身の古賀範介さん(45)=本名・コガ・ハンス=が、熊本県和水町で柄やさやなど「拵(こしらえ)」の修復・制作をする職人として注目を集めている。熊本ゆかりの戦国大名、細川忠興(ただおき)が考案したとされる「肥後拵」の伝統を守りたいと、熊本地震後も県内にとどまり、日々、修復・制作に励む。

 古賀さんは子供のころ、近所で見かけた居合道教室がきっかけで、日本刀に興味を持ち、収集を始めた。

 船大工をしていた2012(平成24)年、手を負傷し退職したのを機に来日した。東京の工房で修復・制作を学び、肥後拵に「実用性を重視した、無駄のない造りだ」と関心を抱いた。

 15年秋、発祥地の熊本市へ移住した。現役の肥後拵職人は県内では既にいないと知り、引退した職人に指導を仰ぐ。

 16年4月の熊本地震で作業場を兼ねた自宅が全壊した際にも「伝統を受け継ぐ職人がいなくなってしまう」と県外には転居はせず、和水町の古民家に移り住んだ。

 修復の際には、ぼろぼろになった柄やさやを解体し、柄に巻き付けるサメの皮や糸を丁寧に洗浄する。接着剤の漆など、昔ながらの素材を用い、伝統の工法にこだわる。

 危機感を感じるのは職人が減り、適切な修復が施されていない拵が増えていることだ。

 「何百年間も受け継がれてきた日本刀のパーツ一つ一つがさらに100年生きる手伝いをする。それが自分の役目です」

 昨年には日本人の弟子もでき、伝統を守る決意はより一層強くなった。