産経ニュース

ゴッホ「ひまわり」7点一堂に 原寸大陶板で復元3月公開へ 大塚国際美術館20周年 徳島

地方 地方

記事詳細

更新


ゴッホ「ひまわり」7点一堂に 原寸大陶板で復元3月公開へ 大塚国際美術館20周年 徳島

 陶板で複製した西洋美術の名画を千点以上展示する大塚国際美術館(徳島県鳴門市)は、3月に迎える開館20周年の記念事業として、ゴッホの「ひまわり」7点の原寸大陶板を並べて見せる計画を進めている。担当者は「世界でも類をみない画期的な試み」と意気込む。

 花瓶に入った構図のゴッホ作「ひまわり」は全部で7点あったとされ、1888~89年に南フランス・アルルで画家ゴーギャンとの共同生活の前後に描かれた。個人蔵を含めると、6点が日本や欧米など世界各地に点在。残り1点は兵庫県芦屋市の事業家宅にあったが、昭和20年8月に空襲で焼失した。

 同館は平成10年3月の開館当初からオランダ・アムステルダムのゴッホ美術館所蔵の「ひまわり」1点を転写し、陶板で展示。26年には芦屋市で焼失した通称“幻の「ひまわり」”を、調布市武者小路実篤記念館(東京)に残されていた画集の写真を元に陶板で復元し、コレクションに加えた。

 年度ごとの来館者アンケートでは両作品が人気の上位。絵画の専門家から「7点そろって見たい」との要望もあり、同館は「20周年の機会にやってみよう」と決めた。昨年8月、残り5点分の版権の取得に成功した。

 滋賀県甲賀市信楽町の工場で原画の写真から特殊なシートを作成し、白い陶板に重ねて千度以上の高温で焼いて転写。釉薬を職人が筆で塗り重ね、ゴッホ独特の肉厚なタッチを再現する。3月21日から地下1階の1室で常設展示する予定という。

 広報の山側千紘学芸員は「太陽と光の象徴とされる『ひまわり』に囲まれて、絵の温かみを感じてほしい」と話した。

 入館料は一般3240円。月曜休館(祝日の場合は翌日)。