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親鸞しのぶ「お七夜」にぎわう 津・専修寺国宝、御影堂・如来堂に熱い視線

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親鸞しのぶ「お七夜」にぎわう 津・専修寺国宝、御影堂・如来堂に熱い視線

 津市一身田町の真宗高田派本山・専修寺で9日から、宗祖の親鸞(しんらん)上人の命日の16日まで法要を行う「報恩講(お七夜(しちや))」が開かれている。14日は期間中、唯一の日曜で大勢の参拝客が来場。同寺の御影堂と如来堂は昨年11月28日に三重で初の建造物の国宝指定がされたばかりで、同寺は「期間中、例年の約2割増の約12万人が訪れるのでは」とみており、国宝の貴重な文化財の知名度アップを期待する。

 県内では同寺所蔵の「三帖和讃 親鸞筆」など計3点の美術工芸品が国宝指定されているが、建造物は初。指定としては昭和38年に「伊勢国朝熊山経ヶ峯経塚出土品」が指定されて以来、54年ぶりだった。

 お七夜は連日、同派の僧侶によって説教と読経が行われる。14日は午前9時から如来堂で特別講演があり、大勢の信徒らが訪れた。15日夜は通夜念仏も行われ、16日午前9時からは親鸞上人の御歯骨が納められているという御廟への御参廟が約20人の僧侶によって行われる。

 同寺では参拝の記念として手書きの「御朱印」(有料)を用意、漆黒の墨筆に朱と金色でお参りの記録を記している。今年は、1日平均で例年の約10倍の約400冊を記しているという。

 また周辺の露店は例年より約40軒多い約100軒が並び、温かい甘酒やだんご、土産物、小物、おもちゃ、陶磁器の店などがにぎわっていた。

 境内の片隅にいた絵画愛好家の東恵子さん(63)=同市半田=は、お七夜用に赤や黄、緑など華やかな幕の飾り付けがされた如来堂を淡いパステルカラーで描いていた。東さんは「お七夜期間中は、如来堂もカラフルな飾り付けがされているので見栄えがする。国宝指定もあって、にぎわいも増して喜ばしいですね」と話していた。