産経ニュース

【私のイチ押し】横浜商工会議所・上野孝会頭 俳句 五・七・五に森羅万象

地方 地方

記事詳細

更新

【私のイチ押し】
横浜商工会議所・上野孝会頭 俳句 五・七・五に森羅万象

 叔母が高浜虚子の六女、さらに祖父も虚子と同じ松山出身で鎌倉在住だったということもあり、子供の頃から俳句の世界に触れてきました。お祝い事などで親類が集まると、叔母が音頭をとって皆で俳句会がはじまる環境にいたこともあり、今も俳句に親しんでいます。

 より本格的に取り組むようになったのは、平成7年に横浜ロータリークラブ内に俳句クラブが作られることになり、父の誘いで月2回、浅野岳詩先生の指導を受けたのがきっかけです。毎回、5本用意する必要があり、苦労してきました。足元にも及びませんが、自然界を主とし、先入観を排して物事を客観的に詠む虚子の世界観を意識しながら詠むようにしています。

 昨年8月の鎌倉・鶴岡八幡宮の「ぼんぼり祭」では「籐椅子に 父の時間の 止まりをり」という句を発表しました。

 自宅の籐椅子を見ると、昨年、100歳で他界した父の人生が凝縮されているようで、思い出を脳裏に浮かべながら句にしてみました。

 俳句は五・七・五の中に、森羅万象を表現できる点がすばらしいと思っています。これからも継続していきたいです。

                   ◇

 【メモ】昭和19年生まれの73歳。慶応大学経済学部卒。上野運輸商会(現・上野トランステック)入社。昭和62年、同社社長。平成10年に改組して社名変更、21年に同社会長兼社長に就任して現在に至る。横浜商工会議所会頭職は18年から1期目を、27年から2期目を務める。「活力ある商議所の活動ができる体制を作ることを目指している。今後は若い力も入れて活性化を図っていきたい」