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稲佐の浜の水族館知ってる? 写真や図面で歴史たどる 古代出雲歴史博物館

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稲佐の浜の水族館知ってる? 写真や図面で歴史たどる 古代出雲歴史博物館

 大正・昭和と2度にわたり島根県出雲市の稲佐の浜に開設された水族館をテーマにしたミニ企画展が、同市の県立古代出雲歴史博物館で開かれている。今は痕跡もない水族館を中心に、多彩に変遷してきた稲佐の浜の歴史を写真や図面などの資料でたどっている。

 稲佐の浜が昨年、「日が沈む聖地出雲」の一部として日本遺産に認定されたのに合わせ、同館が所蔵資料でその歴史を振り返ろうと企画。明治以降の写真や絵はがき、図面、書籍など約20点を展示し、かつては岩場の多かった浜が海水浴場などとしてにぎわうようになった歴史をたどる。

 目を引くのが、現在では名残すらない水族館の存在。初めは大正8年に私設の「大社教育水族館」として、白亜の洋館風の外観を持つ施設がオープン。オットセイなどがいたこともあったが、大しけに見舞われるなどして数年で閉鎖されたという。

 2代目は、出雲大社が前回の遷宮を迎えた昭和28年開催の「神国博覧会」で、会場の一つとして設置された「大社水族館」。博覧会後も営業を続けたが、経営難で数年後に姿を消した。

 この他、海水浴客のために計画された施設「大社海水浴場本館・浴場」の設計図も展示。図面の制作者や制作年代をはじめ、建物が実在したのか、設計段階で終わったのかも今では不明だといい、同館では「この設計図の建物について、何か情報があれば教えてください」と呼びかけている。

 2月19日まで。観覧料は大人610円、大学生410円、小・中学・高校生200円。