産経ニュース

和歌山初「木質バイオマス発電所」、上富田に6月着工 事業運営会社と調印

地方 地方

記事詳細

更新


和歌山初「木質バイオマス発電所」、上富田に6月着工 事業運営会社と調印

 木材の端材や間伐材など未利用材を使って発電する「木質バイオマス発電所」が、県内で初めて上富田町に建設されることになり12日、同町の小出隆道町長と事業運営するグリーンサーマル和歌山の滝沢誠社長が公害防止協定に調印した。

 木質バイオマス発電は、主に木材の端材や、山林などに放置されていた未利用材などをチップ状にして燃やすことで発電するシステムで、資源の有効活用や二酸化炭素の削減にも貢献。また、雇用面でも一定の効果が見込めるという。

 同社は親会社のグリーン・サーマル(本社・東京都港区)が、証券大手・大和証券の子会社の出資を得て設立。「DSグリーン発電和歌山紀南発電所」として事業を運営する。同町生馬の梅林約1・5ヘクタールを購入し、総事業費45億円でボイラーやタービン、発電機、チップ加工設備などを設置する。木材や木質チップは主に紀南地方の森林組合から購入する。

 今年6月に着工し、運転開始は平成32年3月の予定。年間発電量は4800万キロワット時(一般家庭約1万3千世帯分の電力使用に相当)を想定している。

 小出町長は「林業の振興にもつながり、交通面など立地もいいし、雇用も期待できる」、滝沢社長は「県全体の人工林の55%は紀南にあり資源は豊富。グリーン・サーマルとしては全国で8カ所目の発電所でもあるので、経験を生かしてぜひ成功させたい」と話した。