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名札ストラップに熱視線 志木市、観光PRキャラ織り込み

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名札ストラップに熱視線 志木市、観光PRキャラ織り込み

 志木市職員の胸元に市民の目がくぎ付けになっている。首から提げたシルクの名札ストラップに、人気アニメ「ガンダムシリーズ」を題材にした漫画の作者、松浦まさふみ氏がデザインした同市の観光PRキャラクター「4式(ししき)ロボ」と「いろは水輝(みずき)」の絵柄が入っているためだ。緻密な織り込みが「かわいい」と人気を呼んでいる。職員用に製作したものだが、あまりの盛り上がりに同市は一般販売向けの生産も検討し始めている。 (大楽和範)

 ◆山梨の企業とコラボ

 名札ストラップは、全職員の半数以上に当たる270人が1本520円で購入した。先月11日から業務で着用したところ、窓口応対で「かっこいい」「どこで売っているんですか?」などと市民から声を掛けられるようになった。

 製作したのは、山梨県富士吉田市で織物業を営む社員6人のカシワギ(柏木幹弘社長)。同市は織物業が代表的な産業で、1千年の歴史があるといわれている。昨年1月に志木市と文化・観光交流協定を結んだことから話が進んだ。

 主にシルクのネクタイやスカーフを手掛ける同社は、富士吉田市内にある46社の織物事業者の中でも、細かい柄の織り込みに定評がある。

 しかし、担当した同社の志村圭一さん(56)は「最初はネクタイとの違いに戸惑った」と打ち明ける。幅1・6センチのストラップに、数ミリのキャラクターのデザインを織り込むためだ。名札のフック部分の縫製にも苦労したそうで、「ネクタイなら柄が細かくても1カ月あれば仕上がるが、ストラップは完成に4カ月近くかかった」という。

 ◆一般販売も検討

 富士吉田市商工振興課の水越欣一課長は「戦後、OEM(相手先ブランドによる生産)が主流となり、産地としての知名度が下がっているが、今回のコラボをきっかけに富士吉田市がすぐれた織物の産地であることを少しでも知ってもらえれば」と期待を込める。

 一方、志木市産業観光課の醍醐一正課長は「予想以上の反響。今回は採算を度外視して製作したため現時点では販売の予定はないが、今後販売に向けて改めて検討したい」と話している。