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山梨県立中央病院でドクターヘリ給油開始 到着時間短縮に期待

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山梨県立中央病院でドクターヘリ給油開始 到着時間短縮に期待

 県立中央病院(甲府市富士見)は11日、救急搬送用「ドクターヘリ」が発着する屋上ヘリポートで、新たに給油を開始した。これまでは、残量が減ると日本航空学園(甲斐市宇津谷)の給油施設に往復していた。今後は同施設への往復にかかった時間や燃料を削減でき、患者の元に向かう時間の短縮が期待される。

 同病院は敷地の地下に10キロリットルのタンクを新設。ポンプを使って燃料を屋上に送り、駐機中のヘリに給油する。整備費は約8500万円。

 後藤斎知事は運用開始式で「救急医療体制の確立は県政の最重要課題のひとつ。運用の充実で一人でも多くの命が救われることを願う」と述べた。

 同病院のドクターヘリは1機で、午前8時半から日没まで運航し、日中は屋上のヘリポートに待機。出動要請を受けると、県内の場合はおおむね15分で到着するという。

 県医務課によると、ドクターヘリの出動回数は年々増加しており、平成28年度は493回となった。

 これまで、甲斐市の施設への往復のため、1回の給油に14分を要していた。新方式の導入で、1回5分で給油を終えられるようになった。これにより、年間で約40時間の飛行が不要となり、消費していた約1万リットルの燃料節減や騒音の低減につながるという。同院は「これまでは全体の1割程度で出動が遅れていたが、改善が期待できる」(救命救急センター)としている。 (松田宗弘)