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移住エンジニアに往路も復路も1メートル1円支援 メンバーズエッジ、鯖江にオフィス

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移住エンジニアに往路も復路も1メートル1円支援 メンバーズエッジ、鯖江にオフィス

 システム開発サービスのメンバーズエッジ(東京)は11日、地方で東京と同水準の報酬や内容で働ける「さとやまオフィス」の第1号を3月、鯖江市深江町に開設すると発表した。オフィスへのエンジニアのIターン意欲を促すため、移住時の引っ越し1メートルにつき1円を支給し、ミスマッチが生じて元の地域へ戻る場合にも同等の支給を行う。

 さとやまオフィスは地方で働きたいというエンジニアが働きやすい環境づくりが目的。仕事は主に首都圏の顧客から受注。スカイプなどITツールを活用し、仙台、北九州などを入れた複数の拠点をまたぐチームを作り、東京と同等以上の成果を目指す。

 移住支援は、さとやまオフィス採用者が対象で、着任の際、50万円を上限に移動距離1メートルにつき1円を支給。住環境が合わない、元の住所に帰りたいといった場合、戻りの費用でも支給する。ミスマッチでも支援することで、エンジニアの地方移住の決断を後押しする。

 同社はウェブ制作などを手掛けるメンバーズ(東京)の子会社。メンバーズエッジによると、IT市場の拡大で深刻なエンジニア不足が予想されるうえ、東京一極集中により、東京と地方に仕事や報酬で格差が生じているという。エンジニアは能力があればどこでも同じ質の仕事ができるとしており、10年間で50拠点の開設と千人のエンジニア雇用を目指す。

 鯖江市で開設する「さとやまオフィス鯖江」は、元旅館の空き家を活用。地域の職人やデザイナーとの交流スペースを設け、県の伝統工芸品の若手職人が集まる「福井7人の工芸サムライ」との協業で内装に工芸品を活用する。

 オフィス予定地で記者会見した同社の塚本洋社長は「エンジニアが心豊かに働ける社会を目指したい」などと話し、牧野百男市長は「Uターンでの受け皿になる」などと期待した。