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【ろっけんグルメ】こぐま亭(北秋田市) 逸品の「馬肉シチュー」

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【ろっけんグルメ】
こぐま亭(北秋田市) 逸品の「馬肉シチュー」

 秋田内陸部の山間を走り、車窓の風景が美しいことで知られる第三セクターのローカル線、秋田内陸線の拠点、阿仁合駅構内のレストラン「こぐま亭」では、本格的な洋食を手ごろな価格で食べられる。腕を振るうのは東京の老舗洋食レストラン「アラスカ」で料理長をつとめたシェフ、麻木昭仁さん(57)だ。看板メニューは「馬肉シチュー黄金ライス添え」(1千円)。県外から食べに来るファンも多い逸品だ。

 「馬肉に1つずつ焼き色を付け、うま味を閉じ込める。赤ワインとブランデーでフランベしてデミグラスソースで4日間、煮込んで臭みを取ります」。仕込みは早朝5時から。地域にはかつて金、銀、銅を採掘した阿仁鉱山があり、馬肉を食べる文化が根付いていることで考案した。

 北秋田市鷹巣出身の麻木さんは大阪の調理師学校を出て「アラスカ」に就職。26年間働いた後、ゴルフ場のレストランを経て平成23年にこぐま亭に転じた。内陸線を運行する秋田内陸縦貫鉄道の経営で、簡易食堂だった店のてこ入れに抜擢(ばってき)され、高齢となった母と一緒に暮らしたいとも考えて、帰郷を決めた。

 名店で腕を振るったオムライスやチキンソテー、ハンバーグなど本格的な洋食が並ぶ一方、ラーメンやカレーライスといった食堂時代のメニューも残した。「地域の高齢者の方が、よく食べに来てくださるのがうれしいですね」

 阿仁合駅の駅舎改装に伴い、4月にリニューアルオープンする。年末から休業していたが今月中旬をめどに、隣接する仮設店舗で営業を再開する予定だ。 (藤沢志穂子)

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 ▽アクセス 秋田県北秋田市阿仁銀山字下新町119の4。秋田内陸線阿仁合駅構内。(電)0186・82・3666

 ▽営業時間 午前11時~午後3時

 ▽定休日 水曜、第3・第4火曜

 ▽シェフお薦めの他店 いな穂(北秋田市材木町6の41)「比内地鶏とそばの店。カリッと焼いた焼き鳥の火加減が絶妙。鶏皮せんべい、つくね、十割そばもおいしい」