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初瀬街道の要所・名張知って 市郷土資料館で旅人の往来示す資料展示

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初瀬街道の要所・名張知って 市郷土資料館で旅人の往来示す資料展示

 大和と伊勢を結ぶ初瀬(はせ)街道の要所としての名張を知ってもらう企画展「旅-初瀬街道-」が名張市安部田の市郷土資料館で開かれている。旅人の往来を示す資料とともに、名張に足跡を残した歴史上の著名人たちも紹介。28日まで。

 初瀬街道は、奈良県桜井市から三重県松阪市まで56・8キロの街道。中間に位置する名張は、畿内(古代の首都圏)の東の出口として、中近世には伊勢神宮への参宮街道として栄えた。

 展示品のうち、街道沿いの小谷遺跡(名張市鴻之台)で出土した鉢や陶磁器は、室町時代に旅人にふるまう団子を練るのに使ったり、客をもてなす際の食器として用いたりした可能性があるという。

 祈祷(きとう)師で伊勢神宮の案内人でもあった御師(おんし)が配ったお札「神宮大麻札」や、約60年周期に訪れた神宮参拝の大流行「おかげまいり」の際に軒先に掲げられたという看板、旅人が持ち歩いた携帯用の筆記具なども展示されている。

 パネルでは、壬申の乱で進軍した大海人皇子(おおあまのおうじ)(天武天皇)▽江戸後期に測量のために訪れた伊能忠敬▽明治初期に名張についても記した英国の女性紀行作家、イザベラバード-などを紹介している。無料。月・木曜休館。問い合わせは同館(電)0595・64・7890。