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オリーブ牛に島の将来託す 小豊島の竹内さん

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オリーブ牛に島の将来託す 小豊島の竹内さん

 平成22年に誕生し、香川県のブランドとして定着した「オリーブ牛」。県特産のオリーブの果実を与える育成に取り組んだ一人が、香川県土庄町の小豊(おで)島で暮らす竹内幸一さん(78)だ。島民約10人に対し牛は約400頭。過疎化の懸念は尽きないが、島の将来をオリーブ牛に託す。

 小豆島の土庄港から西へ船で約10分の小豊島。昨年11月、約250頭のオリーブ牛を育てる竹内さんが、長男の登さん(49)らと採油後のオリーブの果実をまぜた飼料を牛に食べさせていた。「この牛が米国やシンガポールで、おいしいと食べてもらってる」。竹内さんが胸を張った。

 県産黒毛和牛「讃岐牛」の出荷2カ月前から、オリーブを毎日100グラム以上与えて育てる。オリーブのオレイン酸でうま味が増し、抗酸化成分で健康的と注目を集める。

 竹内さんはもともと讃岐牛を育てていたが「神戸牛などに対しブランド力に劣っていた。オリーブ牛の可能性にかけるしかなかった」。当初はオリーブの渋味を牛が嫌い、途方に暮れた。潮風に当てながら天日干しすると甘くなることを発見。牛が食べるようになり、肉の味が変わったことに驚いた。

 オリーブ牛は23年3月には県ブランドに認定され、28年度の出荷頭数は23年度の4倍以上に当たる2277頭に増え、「オリーブ牛の島」として知られるようになった。竹内さんは「これからも島民の糧になることを願う」と話した。