産経ニュース

備前焼の牛に願い 田倉牛神社で初大祭

地方 地方

記事詳細

更新


備前焼の牛に願い 田倉牛神社で初大祭

 「牛神様」で知られる備前市吉永町福満の田倉牛神社(たくらうしがみしゃ)で5日、今年の初大祭が開かれ、参拝客は牛をかたどった備前焼の置物に願いを託していた。

 同神社には社殿はなく、柵で囲まれた約60平方メートル内に鎮座したご神体の牛像「牛頭天王(ごずてんのう)」と、30万体とされる積み上げた牛の備前焼で神座を構成。

 参道などで売られている牛の置物1体を柵の中に供え、別の1体と交換して持ち帰る。願いがかなえば翌年に、持ち帰った1体と新たな1体で「倍返し」するのが習わし。

 参拝者は「あれが古くて御利益がありそう」などと、手を伸ばして意中の置物を求めていた。

 現在では家内安全や商売繁盛などで訪れる人が大多数だが、もともとは江戸中期に当時の農業で貴重な労力だった牛、馬の健康を祈って始まった農村信仰。大祭としては5、9月の各5日にも行われるが、初詣客の訪れる年頭の開催が最もにぎわう。

 同神社管理人の森岡聖徳さん(65)は「最近は元日から参拝されるなど、分散傾向のため以前ほどの混雑がなくなった」などと話していた。