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【夢を追う】番外編 3人のその後、そしてこれから(1)鷹匠・石橋美里さん

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【夢を追う】
番外編 3人のその後、そしてこれから(1)鷹匠・石橋美里さん

 ■鷹と心通わせ高みへ

 産経新聞は今年、九州・山口で力強く夢を追う30人を取り上げた。もちろん彼ら彼女らの活動は、紙面掲載後も続いている。30人を代表し、平成30年の元日から精力的に行動する3人に、再登場をお願いした。

 佐賀県武雄市の鷹匠(たかじょう)、石橋美里さん(23)は、調教や飼育方法にますます磨きをかけ、この1年で仕事の幅が広がったという。新年も1日に佐賀県唐津市で開かれるショーを皮切りに、全国を飛び回る。

 4月の記事は翻訳され、ネットを通じて世界各地のファルコナー(鷹匠)が読んだ。石橋さんには、多くの国からコメントが寄せられたという。

 さらに、CMへの出演依頼が相次いだ。ソニーモバイルコミュニケーションズのスマートフォン「Xperia(エクスペリア)」のプロモーション動画にも出演した。

 撮影では、鷹の軌道とカメラが近ければ近いほど良い。石橋さんは人間が飛んでほしいコースに、鷹を操った。

 「普通なら絶対に撮れないと思う。鷹と、しっかり意思疎通ができる関係じゃないといけない」

 石橋さんの技量によって、臨場感あふれる映像に仕上がった。

 父の秀敏さん(51)は「ソニーモバイルの技術者も、テスト映像を見て『これだけ鷹の表情がきれいに撮れるのか』と驚いたそうです」と明かす。

 竹やぶの中での飛行や、ガードレールを鷹にくぐらせる訓練も積んだ。

 鷹匠と鷹がこれまで以上に互いを理解する-。それが今の目標だという。

 鷹のレベルアップで、仕事も好調だ。自治体だけでなく、九州の大手メーカーなど企業からも、害鳥駆除の依頼が来る。リピート率も向上している。

 今年12月、アラブ首長国連邦のアブダビで開かれた「国際鷹匠フェスティバル」に参加した。

 鷹の仕事に加え、教育現場で活動したいという夢を持つ。

 「教育分野の環境も整い始めました。鷹を通じて命を伝えたいという思いで、来年も頑張ります」(九州総局 中村雅和)