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香川県がオリーブの新品種開発 知事「ブランド力強化努める」

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香川県がオリーブの新品種開発 知事「ブランド力強化努める」

 香川県は25日、日本で初めてオリーブの新品種を開発したと発表した。農林水産省に品種登録出願をしていた「香オリ3号」と「香オリ5号」が19日付の官報で、同省から出願受理が公表された。

 オリーブ栽培で問題となる炭疽病に強く、オイル中のポリフェノール含有が多いことなどが特徴。オリーブ植栽は九州などで増えており、香川県は開発した県オリジナル品種でブランド力強化につなげる考え。

 香川県・小豆島は日本でのオリーブ発祥の地。同県が栽培面積、果実収穫量で日本トップであり続けるため、オリジナル品種の開発に向けて県農業試験場小豆オリーブ研究所(小豆島町)が発酵食品研究所(同)の協力を得ながら品種の交配、採種などに取り組んできた。

 「香オリ3号」は新漬け・オイル兼用品種。県内の主要品種のミッション(アメリカ)と比べて果実1個当たり平均が4・6グラムと約1割大きく、新漬けに適し、オリーブ採油率も高い。

 「香オリ5号」はオイル専用品種。果実1個当たり平均2・6グラムとミッションより約4割小さく、オイル中のポリフェノール含有が約2倍で、辛味と苦味が際立ち、官能評価が高い。

 今回の出願公表によって香川県の許可なく第三者が商売として種苗の生産・譲渡を行うことができないなど、一定の保護が与えられる。農水省の審査を経て、数年後に品種登録される見込み。

 25日の定例記者会見で浜田恵造知事は「日本で初めてのオリーブの県オリジナル品種として、生産拡大とブランド力強化に努めて、オリーブ産業の発展につなげていきたい」と述べた。県は今後、県内生産者への苗木の供給体制の整備に取り組む。県オリジナル品種のオイルが流通するのは早くて5、6年先の見込み。

 小豆島でオリーブが植栽されて来年で110周年。農水省のデータによると、国内のオリーブは平成26年度で栽培面積が316・9ヘクタールでうち香川県が178・0ヘクタール、果実収穫量が394・8トンでうち同県が376・4トンを占める。