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伝統の総舞奉納 桑名・増田神社で伊勢大神楽 舞と曲芸に笑いと拍手

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伝統の総舞奉納 桑名・増田神社で伊勢大神楽 舞と曲芸に笑いと拍手

 お伊勢参りがかなわない遠隔地の人々のため、獅子舞の家元が日本各地を旅して演じる伝統芸能「伊勢大神楽(だいかぐら)」(国指定重要無形民俗文化財)の「総舞奉納」が24日、桑名市太夫の増田神社であり、県内外から大勢の見物客が詰めかけた。

 天照大御神(あまてらあすおおみかみ)などを祭る同神社は伊勢大神楽の家元たちの本拠地。毎年12月24日に現在5つが残っている家元が勢ぞろいし、獅子舞と曲芸で構成される計16曲の「総舞」が奉納される。

 この日は大神楽師約45人が、天照大御神や八百万(やおよろず)の神々の御神徳を受け、鎮魂を行う優美な「鈴の舞」から演目を始めた。何本も継ぎ足した長いさおの先で皿をまわしたりする曲芸「皿の曲」では、空を見上げる見物客の拍手が響いた。

 猿田彦大神が扇をひらひらさせて獅子にじゃれかかる「扇の舞」や、獅子に縁起のよい玉を奪われた翁が取り戻そうとする「玉獅子の曲」などのコミカルな演目や、随所にユーモラスな掛け合いもあり、笑いも絶えなかった。

 締めくくりは「魁曲(らんぎょく)」。振り袖姿の花魁(おいらん)にふんした獅子が台師の肩に立ち、日傘を回して花魁道中(おいらんどうちゅう)を表現すると、「きれいやわー」といった感嘆の声と一層の拍手がわきおこった。

 総舞が終わると、各家元は新年の準備を整え、大みそかに桑名を出発。1年の大半を旅の空で過ごす。