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江戸期から現代まで 弁当箱、遊び心いっぱい 高松で企画展

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江戸期から現代まで 弁当箱、遊び心いっぱい 高松で企画展

 ■花見に花びら模様/舟遊びは舟型

 日本の食文化を「入れ物」から楽しんでもらおうと、高松市の四国村ギャラリーで、日本発の文化“弁当”を紹介するユニークな企画展「お弁当箱ライブラリー」が開かれている。来場者は、暮らしの中の素朴な弁当箱から、ハレの日に使われた重箱や遊び心あふれた野点(のだて)箱など、時代や地域色豊かな弁当箱を楽しんでいる。

 日本で唯一、江戸時代からの弁当箱を収集・展示している「お辨當(べんとう)博物館」(京都市)が展示監修を担当。江戸時代から現代までの豪商らが使っていた弁当箱約40点と、四国を代表して小豆島の「わりご弁当」8点を展示している。

 花見には桜の花びらの模様を施し、夏には風通しの良い素材で涼しげに、舟遊びには舟型など、豪商らによる豪華で遊び心のある弁当箱からは、行楽の中で食事の時間が大切にされてきたことを感じさせる。

 「わりご弁当」は小豆島の伝統芸能、農村歌舞伎を観劇する際に、今も使われている。長方形や台形など、一人用の弁当箱約20個分が外側のケースにぴったりと収納できる。手持ちタイプと背負うタイプがあり、かつては桶屋が作っていた。持ってきた弁当は親戚(しんせき)などで分け合い、それぞれの家で作った料理を交換しあうこともあるという。

 同施設職員の新福功さんは「食に対する昔の人たちの思いを弁当から感じてほしい」と話した。

 来年1月14日まで。観覧料は大人1200円、高校生700円、小中学生500円(四国村入場料込み)。問い合わせは四国村(電)087・843・3111。