産経ニュース

「水銀問題きちんと」坂本さん、水俣で会議報告

地方 地方

記事詳細

更新


「水銀問題きちんと」坂本さん、水俣で会議報告

「水銀に関する水俣条約」第1回締約国会議での活動を報告する胎児性水俣病患者の坂本しのぶさん 「水銀に関する水俣条約」第1回締約国会議での活動を報告する胎児性水俣病患者の坂本しのぶさん

 スイス・ジュネーブで9月にあった「水銀に関する水俣条約」第1回締約国会議の報告会が、熊本県水俣市で開かれた。渡欧して演説した胎児性水俣病患者の坂本しのぶさん(61)は「日本から水銀や水俣病の問題をきちんとしてほしい」と声を振り絞った。

 環境省などが主催した報告会には、市内の学生ら約200人が参加した。坂本さんは、スクリーンに映し出された自身の現地での活動を見て「いろんな人が、私の話を聞いてくれた」と振り返った。

 県立水俣高2年の沢井聖奈さん(17)は、環境省親善大使として会議に出席。「(渡航前に)坂本さんに『若い人が語り継いでくれてうれしい。大人になっても続けてほしい』と言われたことが、励みになった」と述べた。

 西田弘志市長は、各国代表との対談を通じて「水銀問題に取り組む重要性を、互いに確認した」と報告した。

 坂本さんは9月24日の会議初日などで演説。水銀被害の深刻さと規制の重要性を、不自由な身をもって世界に示し、「水俣病は終わっていません。水銀のことをちゃんとしてください」と訴えた。