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出雲神楽の道具ずらり 島根の博物館で展示

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出雲神楽の道具ずらり 島根の博物館で展示

 出雲地方の伝統芸能「出雲神楽」の道具を貸し出していた「林木屋」に残されたさまざまな資料の展示が22日、島根県出雲市大社町の県立古代出雲歴史博物館で始まった。神楽面を中心に、当地の神楽文化を育んだ多彩な道具が訪れた人たちの目を引いている。

 林木屋は、明治時代初期から出雲地方で神楽道具の貸出業を経営。昭和30年代には11団体に貸し出すなど繁栄をきわめたが、舞い手の後継者不足などで貸出需要が減り、昭和58年頃に道具の貸し出しを休止し、平成5年頃には衣装の貸し出しもなくなった。

 このため、同館が1昨年5月に現当主から関連資料を一括して預かり、調査を進めてきた。その後、寄託を受けたことなどから、資料を公開することにした。

 会場には、林木屋の勝部豊市(1832~1897年)が明治期に制作した200点以上の面が並び、壮観。衣装や台本なども紹介されている。

 「出雲の神楽文化を側面から支えた貸出屋の役割に触れてほしい」と同館。会期は来年1月28日まで。今月23日と1月13日の午前11時と午後2時から、担当学芸員によるギャラリートークが行われる。また、1月1~3日の三が日は、館内が無料開放される。