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マラソン重友選手引退 笑顔で「のんびりしたい」 関係者は惜しみない称賛 岡山

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マラソン重友選手引退 笑顔で「のんびりしたい」 関係者は惜しみない称賛 岡山

 「悪い状態のままで辞めたくはなかった」-女子マラソンでロンドン五輪などに出場した重友梨佐選手(30)=天満屋=が21日、岡山市内で引退会見に臨んだ。余力を残しての“卒業”だが、関係者からは「十分に頑張った」と惜しみない称賛が寄せられた。

 五輪女子マラソンには、平成4~24年の6大会連続で岡山ゆかりの選手が代表入り。しかし出身地も在籍チームも、ともに岡山は重友選手が初だった。

 会見に同席した武冨豊監督(63)も「地元の選手を五輪に」は悲願の一つで「特別の思いで育てた」と万感の表情で語った。

 五輪出場の切符を手にしたのは平成24年1月の大阪国際女子マラソン。自己最速の2時間23分23秒で優勝した。今年は同大会で復活優勝したが、当初はこの時点での引退も考えたといい、結果的に「最後の輝き」を放つ格好となった。

 来年3月末で天満屋も退社する予定。今後については“白紙状態”ながら「(競技に対して)これからも力になれるなら、ぜひ」と前向き。「今は温泉旅行などでのんびりしてみたい」と笑顔を見せた。

 重友選手は興譲館高(井原市)時代の平成17年、全国高校駅伝の優勝メンバー。当時の恩師で、現在はTOTO陸上部の森政芳寿監督(60)は「主将として監督の意向をよく代弁し、チームを支えた」。

 出身地は備前市で、今年3月に市民栄誉章も贈られている。同市陸上競技協会の波多野靖成事務局長(52)は「中学3年時には地元の駅伝大会に男子チームで出場し、区間賞を出した。市内の大会はいつも独走状態で、すべてが別格だった」と懐かしんでいた。